2024/01/31 15:24
日頃、ピアスをしている人の中には「外すのが面倒だから寝る時もつけっぱなしにしたい」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、ピアスの種類によっては怪我や炎症などの原因となることがあるため、基本的に就寝時のつけっぱなしは控えた方が無難です。
この記事では、寝るときにピアスをつけたままにするリスクについて解説します。
寝るときもつけっぱなしがOKのピアスや対処法なども紹介するので、ピアスでのおしゃれを快適に楽しみたい人、トラブルを避けたい人は、ぜひ参考になさってください。
ピアスは寝るときにつけっぱなしにしないのがおすすめ

結論から申し上げると、ピアスを寝るときにつけっぱなしにすることは基本的におすすめしません。
なぜなら、つけたまま寝ることで、さまざまなトラブルが起こる可能性があるからです。
確かにピアスを毎日つけたり外したりするのは面倒ですが、安全面を考慮するときちんと外してから寝た方がよいでしょう。
ただし、ピアスホールが安定していない場合は、その限りではありません。また、ピアスの種類によっても、つけっぱなしによるリスクを軽減できる可能性があります。
寝るときにピアスをつけたままにするリスク

ピアスをつけたまま寝ることは、以下のようなリスクを高める可能性があります。
- 嫌な臭いが発生する
- ピアスが皮膚に埋まってしまう
- 顔や首などに怪我をする
- 炎症を起こす
- 表皮嚢胞が形成される
- 金属アレルギーを起こす
ここでは、それぞれについて詳しく解説します。
嫌な臭いが発生する
寝るときもピアスをつけっぱなしにしていると、ピアスホールの清潔を保てず、嫌な臭いが発生する可能性があります。
臭いの原因となるのは、主にピアスホールにたまった皮脂や垢です。穴の内部に汚れが溜まると、そこに雑菌が繁殖して嫌な臭いの原因となります。
特に、寝るときだけでなくお風呂でもつけっぱなしにしている場合は、洗い残しやシャンプーのすすぎ残しによって臭いが発生しやすくなるため注意が必要です。
ピアスが皮膚に埋まってしまう
寝るときに横向きの姿勢になることが多い人やよく寝返りを打つ人、厚めの耳たぶに軸の短いピアスをしている人は、耳たぶが枕などで圧迫されてピアスが皮膚に埋まってしまう可能性があります。
埋もれて取れなくなってしまうと、ピアスホールの一部を切開する外科的な処置が必要になることを覚えておきましょう。
顔や首などに怪我をする
先の尖った部分があるデザインのものや大ぶりな飾りのついたものは、寝返りをしたときなどにピアスの一部が顔や首に当たって怪我をする可能性があります。
また、横向きになったときに、ピアスの軸が耳の裏や首に刺さる恐れがある点に注意しましょう。
炎症を起こす
ピアスをつけたまま寝ると、寝返りを打った際にピアスの軸が内部の壁を傷つけてしまうことがあります。
そこから細菌に感染してしまうと、炎症を起こして痛みや腫れが起こったり、化膿してしまったりする恐れがあります。
特に寝具を頻繁に洗わない人は、細菌感染のリスクが高まるため注意が必要です。
表皮嚢腫が形成される
表皮嚢腫とは、できものの一種で皮膚の中に袋ができて中に角質がたまった状態のことです。
ピアスをつけっぱなしにして寝ると、寝返りをしたときなどにピアスホールの内側に傷がつき、表皮細胞が皮下組織に入り込んでしまい、表皮嚢腫が形成されることがあります。
表皮嚢腫は、一度できてしまうと局所麻酔下で袋ごと取り出すしかありません。
表皮嚢腫ができたまま放置してしまうと、できものが少しずつ大きくなったり、炎症を起こして痛みや腫れが生じ、場合によっては皮膚が赤くなって硬く盛り上がる「ピアスケロイド」になる恐れもあります。
金属アレルギーを起こす
ピアスの素材や体質によっては、金属アレルギーを起こして皮膚がかぶれたり、赤みやかゆみが起きたりする場合があります。
アレルギーを起こしやすいのは、主にニッケルやコバルト、クロムなどの金属です。
これらの金属が使用されたピアスと皮膚の内部が長時間接触することで、アレルギー性接触性皮膚炎を発症してしまいます。
寝るときにつけっぱなしでもOKなピアスとは

ピアスは基本的に寝るときに外すのがおすすめですが、どうしても取り外しが面倒だ、塞がりそうだというときは、以下の種類であればつけっぱなしでもOKです。
- ボディピアス
- 軟骨ピアス
- ファーストピアス・セカンドピアス
一般的なファッションピアスをつけたまま寝ると、軸の部分が耳の後ろに刺さったり寝具に引っかかったりする可能性があります。
しかしボディピアスや軟骨ピアスであれば、邪魔になりにくいデザインのものが多いため、つけたままでもそれほど気になりません。
また、ファーストピアスやセカンドピアスは、ピアスホールが安定するまでは基本的に寝るときもつけたままにすることが推奨されています。
寝ている間に寝具や衣服に引っかからないよう、注意してください。
完成後もつけっぱなしにしたい場合は、シンプルなボディピアスに付け替えるとよいでしょう。
つけっぱなしにするピアスのおすすめは?メリットデメリットなども紹介
なお、金属アレルギーを持っている場合は、チタンやサージカルステンレス、樹脂などの肌に優しい素材のピアスを選ぶことが大切です。
316ステンレス(サージカルステンレス)とは?金属アレルギーでも大丈夫?
どの種類のピアスでも、つけっぱなしにしていると汚れがたまりやすくなるため、定期的にピアスを外してしっかりとピアスとピアスホールを洗うようにしましょう。
ピアスをつけて寝て痛みが出たときの対処法
ピアスをつけて寝て痛みが出たときは、保冷剤をタオルなどに包んで冷やすことをおすすめします。
ただし、場合によっては切開を伴う外科的な処置が必要となることもあるため、冷やしても痛みが引かない場合は、できるだけ早めに医療機関を受診するようにしましょう。
まとめ
ピアスを寝るときもつけたままの状態にしていると、皮膚に埋まったり怪我をしたり、感染症や金属アレルギーを起こしたりする可能性があるため、基本的に就寝時には外してください。
ただし、ピアスホールが完成していない場合や邪魔になりにくいデザイン、素材のボディピアスや軟骨ピアスの場合は、定期的にピアスを外してしっかりとお手入れをすれば、つけっぱなしで寝ても構いません。
ぜひ本記事を参考に、安全にピアスでのおしゃれを楽しんでみてください。
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