2024/11/20 14:05
ピアスをつけたままお風呂に入っていいのか、最初は迷うところです。
ファーストピアスとそれ以降では違うのを、知っていますか?
この記事では、お風呂でピアスはどうすればいいのかを詳しく解説していきます。
外さない場合のメリット・デメリットと錆びにくいおすすめピアス素材の紹介など、ピアスをしている人のお風呂事情の疑問を解消する参考にしてください。
ファーストピアスの場合
ピアスホールを開けるときに初めて使うファーストピアスは、安定するまでつけっぱなしが基本なため、お風呂に入るときも外さずにつけたままにしましょう。
開けたばかりのピアスホールは傷と同じで、清潔にして雑菌の繁殖を抑えることが大事なため、毎日洗浄を行う際もお風呂のついでにできて簡単です。
特に夏場は耳の周りにも汗をかいてしまい、放っておくと雑菌以外にも金属アレルギーのリスクもあり、きちんと洗い流すためにもお風呂で洗浄します。
ただし、『開けてからまだ1時間』という場合は、お風呂で温まって血行が良くなり痛みが出てしまう可能性があるため、直後のお風呂は避けましょう。
午前中に開けて夜にシャワーだけするなど、開ける時間を工夫してください。
また、湯船に浸かるのは血行促進の効果があるため避けて、当日~数日の間はシャワーのみにした方がいいでしょう。
ファーストピアスを卒業した後の場合
ピアスホールが安定して、ファーストピアスを卒業していれば、お風呂の際ピアスを外しても大丈夫です。
安定した後は、数時間外していてもピアスホールが塞がってしまう心配はほとんどありません。
また、素材によっては外さずにお風呂に入ってもOKなため、金属アレルギーのリスクが少ないチタンやサージカルステンレスのピアスならば、外しても外さなくても構いません。
ただし、引っかかりや変形などの可能性があるデザインのファッションピアスは、ピアスホールが安定していたら外した方が安全です。
ピアスの素材や形状に合わせて、外すか外さないかを決めましょう。
外さないメリット・デメリット
『外さないでお風呂に入る』は、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリットとデメリットの両方を知り、どちらを選ぶか考えてみましょう。
ただし、ピアスホールが安定してセカンドピアス以降をつけているという場合です。
ファーストピアスはつけたままという基本は守ってください。
メリット
外さないでつけたままお風呂に入るメリットは、気遣うことが少なくなるという点です。
具体的には以下のようなメリットが考えられます。
つけ外しの手間がかからない
毎日のお風呂の度にピアスをつけたり外したり、面倒に感じる人もいるでしょう。
ピアスを入れるのに慣れていない場合は、時間もかかってしまいます。
外さなければ手間もかからず、ピアスをつけているのが負担になることもありません。
ただし、錆び予防や金属アレルギーのリスクを避けるため、お風呂の後はピアス本体とピアスホールの周りの水分はしっかり拭き取り、乾かすようにしてください。
つけ外しで無くさない
外した後のピアスの置き場が決まっていないと、どこに置いたかわからなくなって無くしてしまいがちです。
小さなピアスはすぐに見失ってしまい、お気に入りのピアスが片方だけ無くなってしまった人も多いのではないでしょうか。
ピアスを外さなければ、無くす心配もありません。
旅行先などの自宅以外ではいつもと違う手順でお風呂に入るため、どこかに紛れてしまう可能性が高くなります。
見つからなくても自宅なら違うピアスに替えることもできますが、旅行先ではそうはいきません。
無くすリスクを減らすため、旅行先では特に外さなくても良いピアスを選ぶと安全です。
ピアスホールが塞がる心配がない
ファーストピアス以降も、体質によっては数時間でピアスホールが塞がり始めてしまう人もいます。
お風呂の後にすぐつければ問題ないですが、つけ忘れて寝てしまった場合は心配です。
外さなければ、『一晩外していたらピアスが入らない!』ということにはなりません。
お風呂後につけ忘れてしまいがちな人は、外さないメリットが大きいでしょう。
デメリット
ピアスを外さないでお風呂に入るデメリットもあります。
きちんと気をつければ防げますが、負担を感じてしまう人もいるでしょう。
デメリットも理解して、外すか外さないかを選択してください。
洗浄しにくい
ピアスをつけたままだと、どうしても細かい部分までの洗浄はしづらくなります。
ピアスホールに皮脂や汚れがついていても、ピアスに隠れて見落としてしまうのです。
しっかり洗ったつもりでも、ピアスを外したら意外と汚れていたと気づくこともあります。
また、ピアス自体も汗やほこりが溜まっていたり、体液が出て固まっていたり、汚れていることもあり、放置しているとトラブルや嫌な臭いの原因になる可能性もあるでしょう。
毎回外さないと決めてしまわず、洗浄のためにたまには外して入浴するようにして、清潔なピアスホールを維持してください。
ピアスの劣化や変形の心配がある
毎日のお風呂で水分やシャンプーなどの成分に触れることで、ピアスの劣化を早めてしまう心配があります。
特に洗い流し不足で、ピアスにシャンプーの泡や成分が残ってしまうのは錆びの原因です。
また、装飾があるピアスは水に弱い石や接着剤を使っていることがあり、お風呂で水に濡れて変形してしまったり、飾りが外れてしまったり、ピアスが変形してしまう可能性があります。
ピアスの素材や形状をよく観察して、お風呂で外した方がいいのか決めましょう。
気づかないうちに外れてしまう可能性
シャンプーしているうちに耳に手が当たり、ピアスがポロッと外れてしまうこともあります。
泡を流して排水溝に吸い込まれていたら、探すのは難しいかもしれません。
床に落ちていたとしても、小さなピアスを見つけるのは難しく、視力が悪くメガネやコンタクトの人はさらに困難でしょう。
お風呂の中は裸足ですから、踏んでしまって怪我をしてしまうかもしれません。
キャッチが緩んでいないか、フックタイプで引っかけてしまわないか、気をつけてください。
お風呂に入るときの注意点
ピアスホールを開ける前と開けた後、お風呂の入り方は意識を変えましょう。
無意識にしていたことも、ピアスを開けたら気をつけなければなりません。
ピアスを外さずにお風呂に入るときは、以下の注意点に気を付けてください。
つけっぱなしにするピアスのおすすめは?メリットデメリットなども紹介
ピアスを引っかけないようにする
シャンプーやトリートメントをするとき、髪や手がピアスに引っかからないように注意しましょう。
特にピアスホールを開けたばかりの時期は、痛いだけでなく穴を傷つけてしまう可能性もあります。
また、髪を拭くときのタオルや服の着脱で引っかけてしまう、というパターンも考えられます。
装飾や爪立て部分にはタオルや服の繊維が絡まりやすく、注意が必要です。
首から上を洗う、拭く、着替えるときは、優しくゆっくりを心がけてください。
洗浄はしっかりと
特別な道具を揃える必要はありませんが、しっかり洗浄するのが大事です。
石鹸を泡立てて、耳たぶを泡で優しく包むようにして、水流を弱めたシャワーで洗い流してください。
毎日の洗浄としては、これだけで十分汚れを落とせます。
泡が残らないように注意して、表だけでなく裏からもシャワーを当てるようにしましょう。
水流が強いシャワーだと、開けた時期により痛みを感じる可能性があるため、水流は弱めて優しく流すようにしてください。
湯舟は清潔なタイミングで
そもそも湯舟に入っていいのか疑問かもしれませんが、結論から言うと入ってOKです。
清潔な湯舟ならば、ピアスをつけたまま入って構いません。
家族など他の人が入った残り湯は、からだの汚れからの雑菌が浮いている可能性があるため避けて、できれば1番風呂が良いでしょう。
念のため耳たぶをお湯に浸けないようにすれば、感染症の心配も減ります。
ただし、ピアスホールを開けた当日や直後は、からだが温まって血行が良くなると痛みが増してしまうこともあるため、シャワーのみにした方が無難です。
温泉に行く予定がある場合は、その時期を避けてピアスを開けるとよいでしょう。
長く開いていて安定しているならば、ピアスを外して温泉に入り、入浴後はピアスホール周辺をシャワーで洗い流せば問題ありません。
ドライヤーの熱に気をつける
ピアスは金属でできているため、ドライヤーの熱で熱くなりやすく、火傷してしまう危険があります。
直接当てるのは避けて、なるべく離して当てる、耳周りは冷風にするなどの対策をしてください。
また、サウナなどの高温の場所も同様にピアスが熱くなってしまう可能性があるため、ピアスをしたままでは危険です。
つけっぱなしのファーストピアスの場合は、ピアスが金属だと意識しましょう。
錆びにくい!おすすめピアス素材
ピアスを外さないでお風呂に入るのを考えると、錆びにくい素材を選びたいものです。
ここでは、錆びにくいおすすめのピアス素材を紹介します。
100%というわけではないため、大丈夫と過信せずに、定期的に錆びたり変色していないかは確認してください。
チタン
ファーストピアスの素材としても使われているチタンは、錆びにくく金属アレルギーの発症のリスクも少ないため、つけっぱなしにできるピアスとしてもおすすめです。
トラブルが少ないピアスで普段使いしやすいですが、ピアス全体がチタンかどうかチェックしましょう。
オールチタン、チタン合金はOKですが、チタンメッキの場合はメッキが剥がれる可能性があるため、気をつけてください。
軸(シャフト)のみがチタンで、キャッチや装飾部分が他の素材だったら、軸以外が錆びることもあります。
サージカルステンレス
医療器具にも使われる素材で、錆びにくく金属アレルギーを発症しにくい素材です。
硬くて傷つきにくいため、チタンと同じくこちらも日常的に使いやすい素材です。
ステンレスの中でも、SUS316、SUS316Lという規格がサージカルステンレスと呼ばれています。
ピアスの素材として明記されているのは規格の方なので、素材表記はSUS316かSUS316Lとなっているかを確認しましょう。
また、本体はサージカルステンレスでもメッキ加工で色がついている場合は、メッキ素材の方が錆びる可能性があるため注意してください。
心配な人は、サージカルステンレスPVDという、特殊コーティングされているものならば、サージカルステンレスと同様の効果が期待できるためこちらをおすすめします。
316Lステンレス(サージカルステンレス)とは?金属アレルギーでも大丈夫?
シルバー
シルバーの中でもSV925という規格の製品は、錆びにくい素材です。
ただし、自宅で素のお湯でのお風呂では問題ありませんが、温泉や入浴剤などの硫黄成分による変色には注意しましょう。
錆ではない変色ならば、からだに悪いわけではないですが、見た目が全く違うものになってしまいます。
シルバー素材のピアスは、温泉や入浴剤を入れたお風呂では、外した方が安心でしょう。
ゴールド
ゴールド自体も錆びにくい素材ですが、純度には注意しましょう。
K9、K10など表記される数字が少ないほど合金の割合が多く、水分で変色する可能性があります。
K18やK24くらいに純度が高くなると錆びる心配は少なくなる代わりに、柔らかくなり変形してしまうこともあるため、こちらも注意が必要です。
しっかり水分を拭き取って乾かしてお手入れをすれば変色や変形は防げますが、ゴールドの場合は外した方が安心かもしれません。
プラチナ
錆びない素材としてはプラチナも優秀です。
ただし、金属自体が高価なため、日常使いは躊躇してしまいます。
プラチナは柔らかく、意図せず外れてしまった場合の変形が心配です。
軸が変形してしまうとピアスホールに上手く刺さらず、耳たぶを傷つける原因になります。
落としてしまうかもと不安ならば、プラチナの特別なピアスは、日中のおしゃれに使う専用にしてはいかがでしょうか。
樹脂素材
金属ではない樹脂素材は、当然錆びない素材としてあげられますが、劣化や汚れには注意が必要です。
樹脂は軽くて扱いやすく、透明で目立たないため、使いやすいピアスです。
しかし、金属に比べて劣化しやすく、雑菌が繁殖しやすい面があり、お風呂で外さないなどのつけっぱなしは避けた方がいいでしょう。
また、全体が樹脂素材ならば錆びの心配はありませんが、装飾部などにメッキ加工された部分があるとそこが錆びてしまう可能性はあります。
樹脂素材はピアス自体をしっかり洗って清潔にして、きちんと乾かすという手入れをするよう気をつけてください。
まとめ
ピアスをつけたままお風呂に入っても、それ自体は問題ありません。
むしろ清潔を保つためには、お風呂に入ってきちんと洗浄するのがおすすめです。
この記事であげた注意点に気をつけて、できればピアスの素材も気にしてほしいですね。
ピアスが錆びてしまったまま放置すると、感染症や化膿してしまう危険もあるため、注意しましょう。
定期的にピアスを外してお手入れするなどを意識して、大切なピアスを長持ちさせてください。
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